糖尿病の予防・治療完全ガイド
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人工透析

病室のベッドの画像

ここでは、病院で行われる糖尿病の治療方法のうち、人工透析について、種類や副作用などを解説したいと思います。

糖尿病の治療として行われる人工透析とは?

人工透析は、人工的に血液の浄化を行う治療法で、糖尿病によって腎臓に影響を受け、腎不全を起こした場合に行われる治療です。

腎臓には尿を作る重要な機能がありますが、腎不全になると、この機能が弱って尿が作れなくなってしまいます。本来尿として出るべき老廃物が体に溜まってしまうと、部分的なむくみや高血圧を引き起こし、進行すると「尿毒症」といって、全身けいれんなどの重篤な症状があらわれてしまうのです。

人工透析は週2~3回の頻度で行いますが、1回に4~5時間かかります。その方法は、血液を体内から取り出し、血液透析機(ダイアライザー)の中に通して、老廃物や余分な水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻すといったもの。

血液を体外に取り出すために、腕の静脈と動脈をつなぎ合わせる手術が必要になります。

人工透析の効果と副作用

人工透析を行うことで、BUN・クレアチニンなどのたんぱく質が分解されてできた物質をはじめとした「尿毒症物質」を血液から取り除くことができます。そのため、尿毒症の症状を改善する効果が得られるのです。また、人工透析は、貧血の改善や血圧の改善にも効果があります。

体内の余分な水分が取り除かれ、電解質と酸塩基平衡も調整されるため、健康な状態に近づくことができるのです。

一方で、人工透析には副作用もあります。透析導入後、比較的短期間で現れる副作用には、次のようなものがあります。

不均衡症侯群

導入時によく見られる症状。人工透析で血液中の老廃物はとれますが、脳からは老廃物がとれにくいため、濃度差が生じます。濃度の高い脳は、周囲から水分を吸い取ってしまい、むくんだ状態(脳圧が高い状態)になってしまうのです。その結果、頭痛・吐き気・嘔吐などの症状があらわれるほか、重篤な場合には、意識障害やけいれんが起こります。

血圧の降下

血液から大量に除水されたり、除水の速度が急激だった場合には、血圧の低下が起こります。症状としては、あくび・吐き気・嘔吐・頭痛・動悸・冷や汗などがあらわれ、ひどくなると胸痛・腹痛・意識障害などが起こります。

穿刺部の血管痛

人工透析では、血管に刺した針から血液を取り出します。針により血管壁の刺激・血管の狭窄・血管の収縮・血管の炎症などが起こるために、血管の痛みを感じることがあります。

不整脈

心室肥大や動脈硬化がある場合、人工透析中に不整脈を起こし、脈の乱れや動悸などの症状があらわれることがあります。血液中のカリウム濃度が高すぎたり、低すぎたりする場合にも不整脈が起きやすくなるので、注意が必要です。

出血しやすくなる

人工透析では、血液の凝固を抑える薬剤「へパリン」が使用されます。この薬の副作用で、痔出血・生理出血・鼻血・抜歯後などの出血が起こりやすくなります。また、合併症にも注意が必要です。

人工透析を行う期間が長期間になると、心血管疾患・続発性副甲状腺機能亢進症・腎性骨異栄養症・透析アミロイドーシス・後天性嚢胞性腎疾患などの合併症が起こるとされています。

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