糖尿病の予防・治療完全ガイド
誰にでもできる、はじめられる、糖尿病予防・治療のための第一歩

インスリン注射

注射器の画像

ここでは、病院で行われる糖尿病の治療方法のうち、インスリン注射について、種類や副作用などを解説したいと思います。

糖尿病治療で使用するインスリン注射とは?

健康な人は、血液中に少量のインスリンが常に分泌されています。食後に血糖値が上昇すると、さらに大量のインスリンが追加で分泌され、血液中のブドウ糖の量が一定に保たれるように、体内で血糖値の調整が行われているのです。

1型糖尿病は、このインスリンが不足しているか、または全く分泌されない状態。血液中のブドウ糖の量が一定になるような調整を行うことができなくなってしまいます。

インスリン製剤を自己注射し体の外から補うことで、健康な人と同じ血糖値の変動パターンに近づけ、血糖コントロールを図ることが、インスリン療法の狙いとなります。

インスリン療法は、基本的には1型糖尿病に対して行われるものですが、2型糖尿病でも、1型糖尿病が疑われたり経口薬だけでは血糖コントロールが上手くいかない場合に行われます。また、妊婦にも用いられます。

これまでインスリン療法は、血糖コントロールが上手くいかない場合に行う最後の手段とされてきました。しかし、インスリン製剤やその治療方法の進歩により、状況が様々に変化してきています。

近年では、合併症の予防を目的に「早期から良好な血糖コントロールを実現する」治療の概念に基づいて、積極的なインスリン導入が推奨されるようになってきました。

そのため、1型糖尿病のみならず、2型糖尿病にも広く受け入れられ活用されるようになっています。

インスリンの効果と副作用

インスリンにはいくつかの種類があります。それぞれの効果について、下記にまとめてみました。

超速効型インスリン製剤

特徴と効果

健康な人の食後のインスリン追加分泌パターンを再現するためにつくられたインスリン製剤。食事直前に自己注射をすることで、食後の血糖値の上昇を抑え、食後の高血糖を改善する作用を発揮します。

注射から効果が出るまでの10〜20分と早いため食事の直前に注射でき、仕事などで食事時間が不規則になった場合も対応しやすいという特徴があります。

副作用

効果があらわれるまでの速度が速いため、糖質の少ない前菜からなどのゆっくりとした食事や、注射から食事までに時間を置いてしまった場合には、食事中または食後に低血糖になるリスクがあります。

速効型インスリン製剤

特徴と効果

健康な人の食後のインスリン追加分泌パターンを再現するためにつくられたインスリン製剤。食事の30分前に自己注射を行うことで、食後の血糖値の上昇を抑制し、食後高血糖を改善します。

副作用

食間から次の食前に低血糖が起こりやすくなります。(間食により低血糖を予防することができます)

中間型インスリン製剤

特徴と効果

不足しているインスリンの基礎分泌を補うことで、健康な人の生理的インスリン基礎分泌パターンに近づけることを目的として作られたインスリン製剤。インスリンの効果が持続的に作用するように作られており、空腹時血糖の上昇を抑制します。

副作用

作用の持続時間が短いのが特徴。そのため、就寝前の投与により夜間の低血糖を引き起こしたり、翌朝の血糖値が十分に低下しないなどといった状態を引き起こすことがあります。

混合型インスリン製剤

特徴と効果

超速効型・速効型・中間型のインスリンを、様々な割合で混合して作られるインスリン製剤。インスリンの基礎分泌と追加分泌の補填を、同時に行うことができます。

副作用

1日2回、朝と夜に投与を行う場合では、昼食分の追加分泌分のインスリンがないため、昼食後や夕食前の血糖値が上昇しやすくなります。

このページを見た人はこんなページも見ています

糖尿病は完治するの?

【糖尿病の予防・治療ガイド】 漢方・サプリ

血糖値が高い方のための漢方成分・田七人参を大特集

 
糖尿病の予防・治療完全ガイド