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糖尿病予備軍ってどんな人?

水の入ったコップの画像

ここでは、糖尿病に関するよくある疑問のうち、糖尿病予備軍といわれる境界型糖尿病についてまとめました。

糖尿病予備軍といわれる境界型糖尿病とは?

境界型糖尿病とは、血糖値が正常ではなものの糖尿病とも言えない、グレーゾーンの範囲である糖尿病予備軍のことです。

糖尿病にかかっているかどうかを調べるための基本的な検査では、血液中の糖分の量(血糖値)の確認が行われます。また、血糖値が高くなると尿にも糖分が含まれるようになるため、尿検査も行います。

さらに詳細に調べる場合には、ブドウ糖を溶かした水を飲み、一定時間ごとに血糖値の数値を調べる「ブドウ糖負荷試験」などが行われます。

これらの検査結果をもとに糖尿病かどうかが判断されるのですが、境界型糖尿病と診断された場合には、糖尿病とは診断されていなくても血糖値が高めで、今後糖尿病へと移行していく可能性が高いということになるのです。

境界型糖尿病の判定基準

境界型糖尿病を判断するときは以下のような基準値をもとにすることができます。

判定区分 空腹時 ブドウ糖75g
接種後2時間値
糖尿病
(糖尿型)
126mg/dl以上 200mg/dl以上
予備軍
(境界型)
110~125mg/dl 140~199mg/dl
異常なし
(正常型)
(正常)100mg/dl
(正常高値)100~109mg/dl
140mg/dl未満

引用元:日本糖尿病学会:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告2010より
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/53/6/53_6_450/_pdf

境界型糖尿病になる原因とは?

境界型の範囲の血糖値では、糖尿病特有の合併症が起きにくいことがわかっているため、直ちに糖尿病として扱われるわけではありません。しかし、境界型糖尿病は、糖尿病の一歩手前の状態。

つまり、境界型糖尿病になる人は、放っておくと糖尿病になるような生活習慣にあるということになります。

肥満だとかかりやすい病気とも言われますが、問題は毎日の生活習慣。不規則な生活や運動不足・偏った食生活が糖尿病を招くと言われているのです。

糖尿病のもっとも大きな要因は肥満と言われ、特に内臓に脂肪が溜まるタイプの肥満が危険視されています。

栄養バランスの整った食事や有酸素運動を日常に取り入れながら、肥満解消を目指すと進行を食い止めることにつながるのです。

境界型糖尿病から進行を食い止めるための、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣を見直すことは、糖尿病の発症率を抑えることにつながるということも、研究で明らかになっています。

糖尿病は一度発症すると完治しないと言われますが、取り組みによっては進行を食い止めたり改善したりすることができるのです。

境界型糖尿病の予防法

摂取カロリーを見直す

糖尿病は、摂取カロリーが消費カロリーを上回る食生活をしていると起きる病気です。余ったカロリーが脂肪として細胞内に蓄えられ、暴飲暴食を繰り返すことによって、脂肪細胞が少しずつ増えます。その結果、血糖値を下げるホルモンが不足するため、糖質を摂ると血糖値が下がらずに高いままの状態になるのです。余ったカロリーを生み出さないためには、摂取カロリーを抑えて栄養バランスの取れた食事がポイント。

炭水化物・塩分の摂取を減らす

炭水化物には糖質が多く含まれるため、食後血糖値が上昇します。食後血糖値を上げないためには「糖質制限食」と呼ばれる予防方法を行いましょう。ご飯やパン、麺類やイモ類などの主食をいつもの半分の量にし、肉や魚などのタンパク質を中心にした食事となります。糖質制限食は、普段摂取している炭水化物の量を減らし、血糖値を初めから抑えることが目的です。さらに、塩分の摂取量にも気を付けましょう。塩分を摂りすぎてしまうと、様々な合併症を引き起こすリスクが高まります。

野菜は1日350g以上が理想!

摂取する野菜の量は、毎食100g以上が良いとされています。野菜から先に摂取すると、血糖値の上昇が緩やかになり、食後血糖値の爆発を抑えることが可能。野菜などが苦手な人は、ジュースから栄養を摂取するのも1つの選択としてアリです。しかし、ジュースの場合ですと、糖質と塩分が含まれているので、なるべく糖質と塩分の少ないものを選びましょう。

摂取する野菜は、食物繊維の多く含まれるものがおすすめです。食物繊維は、食後血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病のリスクを下げる効果が期待できます。

食後の1~2時間後に運動!

食後1〜2時間後の運動がベストです。基礎代謝が上がれば、太りにくい体が作られ、血糖値を下げるホルモンが活性化するので、境界型糖尿病が改善できます。しかし、継続的に運動しなければ、3日で改善効果が下がり、1週間では血糖値を下げるホルモンが、ほとんど活性化していない状態に戻るのです。境界型糖尿病を長期的に改善、予防するためには継続的に運動を行いましょう。ホルモンの分泌量を増やすためには、食後の1~2時間後にトレーニングがおすすめです。

サプリメントを取る

サプリで血糖値を下げる予防方法もあります。毎日たくさんの野菜を摂取できない人や、忙しくて運動する時間が取れない人などは、手軽に利用できるサプリがおすすめです。サプリには様々な成分が配合されているので、糖尿病だけではなく肥満や動脈硬化などの予防にもなります。サプリを選ぶ際には、継続することのできる価格やどんな効果なのかしっかり把握しましょう。サプリを上手く取り入れると、血糖値の上昇をコントロールするカギとなります。

 
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