糖尿病の予防・治療完全ガイド
誰にでもできる、はじめられる、糖尿病予防・治療のための第一歩

運動をはじめる前にすべきこと

病院の待合室の画像

糖尿病の改善策としては、運動療法が有効です。しかし、慣れない運動を突然行うと、体に負担をかけてしまい、体調を崩すこともあり得ます。

糖尿病の運動前にはメディカルチェックを!

まずは、事前に医師からメディカルチェックを受けておきましょう。メディカルチェックの主な項目は、次の通りです。

  1. 問診…病歴、家族歴、自覚症状のチェック
  2. 診察…循環器系、運動器系、感染症などのチェック
  3. 臨床検査…血糖、尿糖、グリコヘモグロビン、血中脂質などのチェック
  4. X線検査…胸部(心臓部、動脈硬化)などのチェック
  5. 心電図…安静時、負荷時のチェック
  6. 合併症…網膜症、腎症、神経障害などのチェック

運動=体によいこと、というイメージがありますが、体の状態や、やり方によっては逆効果になる場合も。運動を始ようと思ったら、まずは主治医によるメディカルチェックで、隠れた合併症がないかどうか、運動で注意すべきことはないかなどを確認しておきましょう。

運動療法で効果を出すには

運動療法は、医師からの指導や処方を受けながら行うことになると思いますが、効果を出すためには、意識しておきたいポイントがあります。下記に簡単にまとめますので、参考にしてください。

合併症や体の不調がある場合は医師へ相談すること

合併症などの問題がある場合は、その分野の専門家の診断を受ける必要があります。しびれや痛みなど、気になる症状があれば医師に伝え、病状に合った運動療法の指導を受けるようにすると良いでしょう。

運動開始は食後1時間程度を目安に!

血糖値がピークに達するのは、食後1時間~1時間半程度のタイミング。血糖値のピーク時に合わせて運動を開始すると、血糖値の上昇を抑えやすくなります。

毎日は無理でも定期的に続けること

糖に対する運動療法の効果は、およそ2日間(48時間程度)持続するといわれています。毎日運動するのが難しければ、1日おき、週3回など、間隔を空け過ぎず定期的に行うようにすると効果的です。

運動療法の注意点

2型糖尿病で合併症がなく血糖コントロールが安定している人や、合併症があっても程度が軽い人であれば、糖尿病にかんする様々な治療効果を高めることが可能です。ただし、病状によっては逆効果になる場合もあります。

高血糖や低血糖を引き起こしたり、病状を悪化させたりする場合があるので、自己判断はせず、必ず医師と相談の上で進めていきましょう。

特に増殖網膜症など、進行性の網膜症や進行した腎症・自律神経障害がある場合は、運動によって症状が悪化してしまうリスクが高くなります。病状が安定するまで運動はおすすめできません。

また、血糖が安定していた人でも、何らかの原因で血糖が高くなって尿ケトン体が出現したり、血中ケトン体の上昇が認められたりすることがあります。もし、高熱が出るなど感染症による急変があった時などには、病状が落ちつくまでは運動は控えた方が良いでしょう。

1型糖尿病であったり、糖尿病性以外の合併症がある場合も、運動内容に注意や制限が必要です。主治医の判断と指示に従ってくださいね。

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